冬から春先にかけて花粉症の人はとても辛い期間です。
1年の中で一番いやな季節だなと思う人も多いのではないでしょうか。
ドラッグストアに勤めていたとき、この季節は花粉症のお客様が多く、市販薬の質問も多くありました。
花粉症では、病院に行くことも多いでしょう。
しかし、この時期はなんせ風邪やインフルエンザ患者と被ってしまうため、耳鼻科はいつも混雑しています。
だからこそお手軽にドラッグストアやネット通販、Amazon等で買いたいですよね。
今回は、
登録販売者が教えます
fa-arrow-circle-right花粉症に効くおすすめの市販薬5選
fa-arrow-circle-right眠くならない花粉症に効く市販薬
fa-arrow-circle-right市販薬と病院で差はないの?
について解説・ご紹介していきます。
ぜひ、読んで参考にして市販薬を選んでみてください!
目次
そもそもなぜ花粉症になるの?原因は?
花粉症なんかならなければいいのに。
多くの方はそう思います。
花粉症の原因は、身体の免疫反応が出すぎているからです。
少しだけ専門的な感じの話になるのですが、かみ砕いて説明します。
花粉症はアレルギーの一種。
花粉症のアレルギー反応はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどですよね。
なぜ、アレルギー反応が出るのかというと、身体を異物から守ろうとする機能が備わっているからです。
普通は、異物を攻撃する成分を適切に分泌しますが、アレルゲンに晒され続けると、
これでもか!と言わんばかりに、異物を攻撃する成分を過剰に分泌します。めちゃくちゃ分泌します。
そのため、アレルギー反応として、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、肌荒れ等いろんな症状として身体に現れるのです。
身体の免疫反応が異常を起こした結果なのです。
だから、「今まで花粉症になったことないよ!」といった人も、花粉に晒され続けると、今年から急に花粉になってしまった!といったケースに陥るのです。
スギ:1月下旬~4月
ヒノキ:3月~5月
イチョウ:4月~5月
マツ:4月~6月
イネ:4月下旬~7月
ブタクサ:9月~10月
ヨモギ:9月~10月
参考までに。
花粉症に効く市販薬おすすめ4選!
花粉症に効く市販薬って何がいいのかわからない。
店頭に行くと、風邪薬と同じ位置に一緒に陳列されていることもあってよくわかんないといった人も見受けられます。
おすすめの花粉症に効く市販薬を5つ紹介していきます。
アレジオン
1日1回1錠
就寝前に服用
アレジオンは花粉専用のアレルギー性鼻炎薬です。
1日1回しか飲まないのに24時間効果を発揮してくれます。
就寝前に服用するようになっているので、日中眠くなりにくいのが特徴です。ですが、乗り物や機械類の運転操作はしないでください。と添付文章に記載があり、必ずしも眠くならないわけではないので注意が必要です。
ですが、アレジオンは口が渇きにくいことも嬉しい特徴の一つです。
鼻炎薬は、成分の特徴からか、副作用で口が渇いたり喉が渇きやすかったりすることが多い医薬品です。
ストナリニZ
1日1回1錠
就寝前に服用
こちらも24時間効果が持続するタイプの医薬品です。
花粉症シーズンは毎日のように薬を飲まなければなりません。
1日1回、寝る前に飲めるタイプはお手軽です。
主成分のセチリジン塩酸塩は、第二世代の抗ヒスタミン薬なので、眠くなりにくいことも特徴です。
まぁ、アレジオンもそうでしたが、夜寝る前に飲む薬なので、別に眠くなったところで、寝るだけなので。
また、ストナリニZは中が液体になっているカプセルタイプと錠剤タイプの二種類あります。
カプセルの方が早く溶けるため、早く効きます。
錠剤も小粒なため、飲みやすいですよ。
ザジテンAL
1日2回1カプセル
朝食後、就寝前に服用
こちらも第二世代の抗ヒスタミン剤を使用しています。
1日に2回服用になっています。
また、こちらの医薬品は、症状がひどくなる前から早めに飲むとより効果的です。
一日2回服用なので、眠くなりやすいですが、効果も高いです。
ザジテンALには、点鼻薬と目薬もあります。
ザジテンALの目薬と点鼻薬を併用する場合は、眠気がでやすくなるので、注意が必要です。
クラリチンEX
1日1回1錠
毎日同じ時間に飲む(食後)
クラリチンEXは、要指導医薬品です。
最近になって一般用医薬品として売られるようになりました。
医療用と同じ成分が入っているので、効き目もあります。
しかし、一般用医薬品としてまだ出て間もないため、副作用の心配もあります。なので、薬剤師がいるドラッグストアでしか買えません。
ネット通販での販売もまだないので、店頭で薬剤師の説明を聞いてから購入してみてください。
眠くならない花粉症に効く市販薬はあるの?
花粉症に効く市販薬は眠くなるものが多いです。
しかし、中には眠くならないものもあります。
眠くならない花粉症の市販薬を紹介していきます。
アレグラFX
1日2回1錠
朝夕食後に服用
アレグラFXは、唯一といってもいいのですが、市販の花粉症薬で、眠くなりにくい処方と書いてあり、副作用の項目に乗り物や機械の操作はNGといった記載がないのです。
また、最近まで第1類医薬品でしたが、第2類医薬品になっているため、薬剤師がいないドラッグストアやネット通販サイトでも購入することができます。
耳鼻科でもアレグラと同じ成分であるフェキソフェナジンを処方されることは多いです。
各社ドラッグストアでは同じ成分のPB商品もこぞって販売しています。
中身はほぼ同じなので、ブランドにこだわらないのであれば、安く買えるPBもいいかもしれませんね。
また、7歳~飲めるタイプのアレグラも発売されています。
小青竜湯
小青竜湯は、漢方薬です。
水のような鼻水や痰がでる風邪、アレルギー性の鼻炎に効果があり、もちろん花粉症にも対応できます。
小青竜湯は眠くなる成分は含まれていません。
しかし、漢方なので、体質に合う人じゃないとあまり効果を発揮することができません。
体力が中程度で、水っぽい痰や鼻水が出る人に効果的です。
また、市販薬の場合、飲む量は年齢によって違います。
食間または食前に3回服用します。
2歳未満のお子さんから飲めますが、お子さんの場合は、違う病気が隠れていることもあるため、病院で診察してもらう方が賢明でしょう。
花粉症の市販薬を購入する点で注意すること
どんな市販薬でもいえることなのですが、医薬品は作用と副作用があります。
作用は、医薬品を摂取することによって症状を抑えられるものですが、
副作用は、出てほしくない反応です。
花粉症の医薬品では、特に眠気だったり、喉の渇きだったりする症状がでます。
また、妊娠中や授乳中に飲むことができない薬がほとんどなので、そういった方は服用をさけ、病院で診察し処方してもらいましょう。
他にも、緑内障や前立腺肥大の方にも使えない薬が多いです。
添付文章をよく読み、購入するようにしてください。
また、中には、点鼻薬や目薬と併用できない薬もあるので、注意が必要です。
分からない方は、お店にいる薬剤師や登録販売者に聞いてから購入するようにしましょう。
病院と市販薬違いはある?差はなに?
最近では、病院で処方される薬と同じような成分を置いてあることが多くなりました。
昔は、本当に眠気がくる第一世代の抗ヒスタミン薬が主流でしたが、飲む回数も少なく、病院で処方される薬と同じものを買えます。
病院では、待ち時間やほかの感染症の人も来ています。花粉症だと分かっている方や、飲んだことがある薬を買う方は、市販薬でも問題ないでしょう。
花粉症になったことないけど、どうやら花粉症っぽい症状だといった方、風邪かどうかわからない方は病院で調べてもらった方がいいでしょう。
花粉症かどうかは、すぐ調べてもらえますよ。
花粉症緩和におすすめの市販薬
実は、花粉症を緩和できる市販薬があるんです。
花粉症を酷くさせない為に日ごろから飲んでみるといいですよ。
あくまで緩和。症状を和らげるために飲むとおすすめです。
ルミンA
ルミンAは、花粉症やハウスダストなどの過剰な免疫反応を抑えてくれる効果があります。
しかし、即効性はないため、続けて服用することで効果が表れます。
花粉症シーズンがくる前から飲みましょう。
細胞に作用し免疫機能を正常にしてくれるため、花粉症に症状を和らげてくれます。
ルミンAは、空腹時に飲まないと効きません。
食後に飲む市販薬は多いですが、ルミンAは空腹時ですよ!
整腸剤
結論から言うと、整腸剤を飲めば腸内環境が良くなり、花粉症などのアレルギー症状を抑えてくれます。
なぜ、腸内環境が整うと、花粉症などのアレルギー症状が抑えられるかというと、アレルギー症状をだすIge抗体は、悪玉菌が優位な腸内環境だと活発に反応します。
そのため、腸内環境を整えてくれる整腸剤を飲むと、善玉菌優位な環境になり、結果的にアレルギー症状を抑えてくれることができます。
花粉が飛びだす1か月前くらいから整腸剤を飲むと症状を緩和させてくれます。
花粉シーズンのときは、花粉症の市販薬と一緒に飲むことができるので、できたら花粉シーズンが終わるまで飲むとさらに効果的です!
また、腸内環境を整えてくれる食べ物をできるだけ食べることもおすすめです。
治るまではいきませんが、腸内環境を整えてくれる整腸剤を飲んだり、ヨーグルトを食べたりすることで症状を抑えられますよ。
花粉症しんどい。
花粉症は厄介です。
それに、毎年毎年くるものだから、病院に行くのも面倒ですよね。
また、近年眠くなりにくい処方の市販薬も増えました。
副作用に気を付けつつ、上手く、薬を服用すれば、花粉症を乗り越えることができます。
また、花粉症を緩和してくれる整腸剤やルミンAなどを取り入れるとさらに楽に過ごすことができます。
免疫機能を整えて、今から対策していきましょう!
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